ライトアップされた明石海峡大橋を幻想的に撮影している写真
明石海峡大橋は広範囲の地域で見ることができます。
特に夜景撮影ではライトアップされた美しい橋の様子が見ることができます。
ネットにはライトアップされた明石海峡大橋を幻想的に撮影した写真がたくさん投稿されています。

ライトアップされた明石海峡大橋
これらの写真を一眼レフカメラを使って再現できる撮影方法を詳しく解説していきます。
色んな場所から見る光景や撮影方法によっても違って見える明石海峡大橋の様子を撮影してみたので紹介していきます。

ISO400 F16 SS30s 33mm

ISO100 F16 SS30s 42mm

ISO100 F14 SS30s 48mm
再現方法①海面にレインボーカラーを反射させる
以下の写真のように、明石海峡大橋のレインボーライトアップを海面に反射させた写真は一眼レフでどのように再現したらいいのでしょうか?
このような技法を「リフレクション」と言います。

ライトアップのレイボーカラーを海面にも反射(リフレクション)させるとこができました
- ISO 320
- F 16
- SS 30s
- 焦点距離 47mm

- 長秒露光撮影をする
- ISOを上げすぎないように明るさを調節する
- F値は絞ってレンズから入ってくる光を少なくしましょう
- シャッタースピードを長くするためにF値を絞って時間をかけて光を取り入れていきましょう
- 焦点距離はなるべく写したい光景だけが画角に入るために調節していきます
レインボーカラーにライトアップされるタイミング
夜の明石海峡大橋のライトアップにはきちんとした意味があります。
船に時間を知らせるためにライトアップの様子も変わっていきます。
1番の見所はなんと言っても1時間に5分だけ現れるレインボーカラーです。
シャッタースピードを30秒間開けっぱなしにして撮影すると、1枚撮る時間は約1分間かかってしまいます。
頑張っても5枚撮れれば良し!としましょう。
5分間の間に船が来るのか?
飛行機がタイミング良く飛んでくれるのか?
派手な光を放って走る車、色んな光跡が見えるタイミングを待ってみましょう!
5分間を狙って長秒露光で光を取り入れて撮影する方法をお勧めしたいです。

ライトアッププログラム

レインボーカラーにライトアップされている時間はとても短く感じます。撮り逃したらまた1時間待たないといけませんが、次こそは!と思うと待ってしまうんですが…。待っている間に色んな構図を試し撮りをしながら待っているのも楽しいです!
再現方法②長秒露光
以下の写真のようにライトアップされた光源を幻想的に表現するにはどうしたらいいのでしょうか?

ライトアップ光源を幻想的に撮影した写真(明石海峡大橋)
この写真を再現するには、光を取り込んで撮影をする長秒露光撮影をします。
- 三脚を使うことでISOを上げなくてよい(画質が悪くならない)
- シャッタースピードを遅くすることで、光を十分取り入れる事ができる
- 暗い場所でも明るく撮ることができる
- 1枚の写真を撮る時間が長い
- 暗い場所が多いので三脚をしっかりと固定できる場所を探す
- 三脚を使わない時にはカメラを固定できる場所を探してみましょう

ISO400 F16 SS30s 33mm
- ISO 400
- F 16
- SS 30s
- 焦点距離 33mm
- 三脚撮影時、手ブレを防ぐためにレリーズを使ってシャッターを押すか?セルフタイマー機能を使ってみましょう。手ブレ防止機能をOFFにしておきましょう。

明石海峡大橋のライトアップはたくさんの光が輝いています。その光をシャッタースピードを遅くすることで(この設定値では30秒間開いている状態)、たくさんの光を取り込むことができます。この30秒間の間に明石海峡大橋の橋の下にはライトが光っていた船が、空には飛行機が飛んでいたために、船の光も飛行機の光も一緒に撮影することができました。

Aモードで撮影した一枚
- ISO 12800
- F 2.8
- SS1/8s
- 焦点距離 29mm

- ISOを上げすぎてしまっているためにザラザラした写真になってしまいました。もっと滑らかにするためにはISOを下げてる必要があります。三脚を使うのでISOは上げなくても大丈夫です。
- シャッタースピードをもっと遅くしないと、十分に光を取り入れることはできず、船の光跡も写すことができませんでした。シャッタースピードを遅く遅くする必要があります。(そのためには三脚が必要になってきます)
- F値を絞って少しずつゆっくりと光を取り込んでいく必要があります。F値を解放(この写真の場合はF2.8)にしてしまうとたくさんの光を取り込んでしまうので、その状態でシャッタースピードを遅く遅くしてしまうと真っ白になってしまいます。なのでF値は絞っていきます。
ライトアップされた明石海峡大橋を綺麗に撮影できるおすすめスポット3選
- 舞子公園
- 淡路サービスエリア(下り)
- 淡路サービスエリア(上り)
おすすめの撮影スポット①舞子公園
明石海峡大橋を間近で見ることができる場所になります。
少し歩くと色んな角度から見ることができます。

明石海峡大橋の上空に飛行機が飛んでいた軌跡を一緒に撮ってみました
- ISO 200
- F 14
- SS30s
- 焦点距離 33mm

明石海峡大橋の上空に飛行機が飛んでいたので、飛行機の軌跡をアクセントに撮ってみました。

明石海峡大橋と真下を走る船の軌跡
- ISO 320
- F 16
- SS30s
- 焦点距離 33mm

明石海峡大橋の下には大きな船が走っています。ちょうど大型のフェリーが走っていたので、長秒露光撮影で船の軌跡をアクセントに撮ってみました。

舞子公園内にある夢レンズからみた橋の様子
- ISO 100
- F 16
- SS30s
- 焦点距離 32mm

舞子公園内にある夢レンズから明石海峡大橋を撮影してみました。

明石海峡大橋の真下から見上げてみた橋の様子
- ISO 500
- F 16
- SS30s
- 焦点距離 24mm

舞子公園を歩いて見ると色んな角度から明石海峡大橋を見ることができます。橋の真下から見上げてみた様子を撮ってみました。
おすすめの撮影スポット②淡路サービスエリア(下り)

昼間の様子
- ISO 100
- F 11
- SS1/500s
- 焦点距離 100mm

昼間の明石海峡大橋は夜の様子と違って穏やかな顔をしたように見える橋でした。

夜の様子
- ISO 320
- F 16
- SS30s
- 焦点距離 37mm

少し距離があるので橋全体を写すことができました。1時間に一度、5分間だけレインボーカラーに光るので1時間待って撮ってみました。

船の軌跡の光をアクセントとして写真に入れてみました
- ISO 100
- F 16
- SS30s
- 焦点距離 42mm

レインボーカラーに光っていた時に、ちょうど大きな船が走っていました。大きな船だったのでしっかりした光の軌跡を撮ることができました。
おすすめの撮影スポット③淡路サービスエリア(上り)

レインボーカラーの橋の様子
- ISO 100
- F 16
- SS30s
- 焦点距離 56mm

1時間待ってレインボーカラーに光る時間の5分間に特に大きな船も、空に飛行機も飛んでいない時はアクセンントがなくシンプルです。

淡路(上り)にあるハートライトゲートみた淡路(下り)の様子
- ISO 160
- F 16
- SS30s
- 焦点距離 39mm

この場所には恋人の聖地として知られているモニュメントがあり、ライトアップが綺麗に見えます。この場所から明石海峡大橋を撮っていました。

恋人の聖地
この上りのサービスエリアは下りのサービスエリアに比べて高い場所から明石海峡大橋を見ることができます。
サービスエリアは上りと下りは繋がっているので、どちらからみても橋の全長を見ることができます。
今回の撮影で使用した機材

今回頑張ってくれた機材は、SONYα7R IIIとSONY24-70mm F2.8のレンズです。そして長秒露光撮影では欠かせない三脚SLIKシステムカーボン74 WOH 4段。
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感想
明石海峡大橋のライトアップは時間によって光の色が変わっていきます。
特に1時間に5分間だけ光るレインボーカラーの様子はなんとも言えない美しい光が見る事ができます。
5分間しかないために長秒露光撮影をすると数枚しか撮る事ができません。
今度はしっかりと構図を決めて、画面いっぱいに船や飛行機の軌跡を撮ってみるのもいいかなぁと思っています。

今度はバルブ撮影してみよう!と思っている…がどうなるのか?
さいごに、ライトアップされた明石海峡大橋での撮影のコツをまとめて終わりたいと思います。
- ライトアップされた明石海峡大橋の全長を撮ってみるのか?なるべく近づいて迫力ある光景を撮ってみるのか?を事前に決める
- 船や飛行機の光跡も一緒に撮る事ができる場所を探してみることもお勧め
- レインボーカラーにライトアップされる時間帯を待つ

ISO100 F16 SS30s 42mm
- ISO 100
- F 16
- SS 30s
- 焦点距離 42mm

- レインボーカラーにライトアップされた明石海峡大橋の全長を撮ってみました
- レインボーカラーにライトアップされた5分間の間に船が通ってくれたので船の光跡を入れて撮る事ができました
- 飛行機が飛ぶタイミングが合わなかった代わりに電灯の光を一緒にアクセントとして撮ってみました
ライトアップされた明石海峡大橋のライトアップされた様子の全体を写すのか?一部を切り取ってみるのか?少し場所を変えてみるだけで色んな角度からライトアップされた光景を探してみましょう。

ISO100 F14 SS30s 48mm
- ISO 100
- F 14
- SS 30s
- 焦点距離 48mm

ライトアップされた明石海峡大橋のタイミングを待って撮ってみました。ちょうど船が明石海峡大橋の下を走っていたので船の光跡も撮る事ができました。

ISO160 F16 SS30s 37mm
- ISO 160
- F 16
- SS 30s
- 焦点距離 37mm

明石海峡大橋の上は道路になっているので色んな車が走っています。ちょっと派手目なトラックが色鮮やかに走っていたので、このトラックの光跡を入れて撮ってみました。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
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