NDフィルター1000を使った撮影体験記

NDフィルター1000とは、シャッタースピードを遅くしたい時にレンズから入ってくる光の量を減らすことができる減光フィルターのことです。
NDフィルターには色んな番号があり、減光する量が変わってきます。
番号が大きくなるほど光を減光することが出来、シャッタースピードを遅くすることが出来ます。
シャッタースピード×NDフィルター〇〇=○秒と計算します。
この記事でご紹介しているNDフィルター1000を使うと以下のような写真が撮れます。

ND1000装着 ISO100 F14 ss30s 40mm

上記のように色んな種類がありますから、必要に応じて変えていきます。

NDフィルター1000

NDフィルタ−1000は真っ暗です

NDフィルターは分かりやすく言えばサングラスのようなものです。
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NDフィルターを使って撮影するときの4つの手順
- 三脚にカメラをセットする
- NDフィルター1000をカメラにセットする
- カメラの数値設定を行う
- セルフタイマー機能を使って撮影する
手順①三脚にカメラをセットする
NDフィルターを使って海面をなだらかに見せる幻想的な写真に仕上げるための撮影方法では、シャッタースピードを遅くして撮影するため、カメラを固定する三脚が必須となります。
三脚を使用しないとブレてしまうので、絶対に必要な道具となります。

足場がぐらつかないようにセットして下さい
②NDフィルター1000をカメラにセットする
三脚でカメラを固定したら、NDフィルターをレンズに装着します。
このとき、フィルターに指紋や汚れ、ほこりなどがつかないように気をつけてください。

カメラレンズにND1000をつけるとこのような見え方になります
③カメラの数値設定を行う
- Mモードに設定する
- ISOは三脚があるので低くめに設定する
- F値は上げる
- 波を滑らかにしたいのでシャッタースピードは30秒程度にする
- カメラの手ブレ機能をオフにする
撮影例①NDフィルターを装着してシャッタースピード1秒で撮影した写真

NDフィルター装着、三脚撮影
- ISO100
- F7.0
- ss1s
- 焦点距離75mm
- 三脚使用
撮影例②NDフィルターを装着しシャッタースピード10秒で撮影した写真

目では見ることが出来ない光景の写真が撮れました
- ISO100
- F18
- ss10s
- 焦点距離75mm
- 三脚使用
④セルフタイマー機能を使って撮影する
- カメラに余計な振動を伝えないためにレリーズを使ってシャッターを切る
- レリーズがない時はセルフタイマー機能を使う
今回はレリーズを持っていないのでセルフタイマー機能を使って見ました。
今回はこのSONYα7IIIのカメラで設定をお伝えさせて頂きます。

赤枠がセルフタイマーボタンになります。
セルフタイマーの起動ボタン(上記画像の赤丸部分)を押して下さい。
するとドライブモードに切り替わり、以下のような画面になります。

ドライブモードに変わります

上下にある赤枠のダイヤルを回さずに押していきます

セルフタイマーが設定出来ました

赤枠の矢印で変更します

このダイヤルを押して秒の変更をします
タイマーの秒変更はこの赤枠で行って下さい。

秒の変更を行います
10秒設定にしてしまうと10秒間待っていないといけないので自分にあった秒を設定して下さい。
設定した秒の後、シャッターを切ってくれます。
カメラや三脚を動かさないように気をつけて下さい。
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ND装着時と装着なしの比較

NDなし ISO125 F13 ss1/500s 40mm

NDあり ISO100 F22 ss30s 33mm
手持ちでNDフィルターなしの時の写真

目で見るのと同じ光景です
- ISO100
- F14
- ss1/125s
- 焦点距離75mm
- 手持ち
NDフィルターを装着せずにシャッタースピードを遅くしてみた写真

真っ白になりました
- ISO100
- F20
- ss25s
- 焦点距離75mm
- 三脚使用
明るい昼間の撮影ではNDフィルターを装着するか設定を変えないとこのような写真になってしまいました。

手持ち撮影だけではなくNDフィルターを使うといつもの海も違って見えますよ。
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まとめ
実際に使う前は「NDフィルターは使いこなすのは難しそう!」と思っていましたが、昼間でも長秒露光撮影が出来る事が不思議で、また違った景色の写真が初心者だった私でも簡単に撮れることに驚きでした。NDフィルターというと「滝写真」と思っていましたが、海だけではなく、雲の様子など色んなシーンで活躍してくれます。今回、ND1000を使って見たのは「計算しやすい」からでした。
シーンによってはND16やND32でも十分違った写真が撮れます。
いつも同じ撮影場所ばかりだったので、違った光景が撮る事が出来ました。
1枚は持っていると、きっといつもと違った写真撮影ができます。

目では見えない写真を撮ることも楽しいです。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
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