一眼レフカメラ初心者が初めに覚えたいAモード設定の撮影方法とは?F値の設定とボケ感の表現方法教えます!

ネモフィラの壺機の写真。背景を周りのネモフィラをぼかして蕾の花を被写体として撮って見ました。カメラアイテム

Aモード設定(絞り優先モード)がお勧めなわけ

あしあと
あしあと

一眼レフカメラを買ったばかりの初心者さんが最初に覚えてほしいのがAモード設定での撮影方法です。

Aモード設定はF値を変えるだけで後はカメラが自動で最適なISOとシャッタースピードを設定してくれます。

F値とは何?
  • ボケ感のある写真が撮れる
  • 明るさを調整する事ができる       
あしあと
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まず、被写体を探してシャッターを切ってみよう!

F値を変えることによって、ISOやシャッタースピードが変わってきます。

手ブレや画質も変わってくるのでAモード設定での撮影を成功させるには、F値、ISO、シャッタースピードについても知っておかないといけません。

Aモード撮影で初心者が覚えるべき3つの設定解説

  • F値
  • ISO
  • シャッタースピード

F値(絞り)について

F値を大きくすればレンズから入ってくる光の量は少なくなり暗くなってボケ感も少なくなってきます。(全体的にピントがあってくる)

F値を小さくすればレンズから入ってくる光の量が多くなり明るくなってボケ感が出やすくなります。

カメラには光の量を調整できる絞り羽根があり、この絞り羽根が開いたり、閉じたりして光の量を調整しています。

この部分が開いたり閉じたりします
愛用のSONYα7IIIの絞りの状態

絞り羽根

 

F値と焦点距離だけを同じにして撮影して見ました。違いを比べて見てください。

F2.8で撮影

同じ場所から同じ被写体を使って撮影して見ましたが、F2.8の設定で撮ると被写体がはっきりと分かります。

F2.8で設定した写真

設定方法
  • F2.8
  • ISO100
  • ss1/160s
  • 焦点距離 28mm

F2.8に絞っているために背景がボケて、何を被写体として強調したいのか分かると思います。写真も全体的に明るくすることが出来ました。

F11で撮影

F11で撮影した橋と草の写真。F値を大きくした事で全体的にピントがあってしまい、何を被写体にしているのか分からなくなってしまいました。

F11で撮った写真

設定方法
  • F11
  • ISO160
  • ss1/30s
  • 焦点距離28mm

F11まで上げると全体的にピントがあっています。強調したい被写体がある時は何を被写体にしているのか分からなくなっています。

ISOについて

このISOとは
  • 明るさを調整してくれる
  • 手持ちでシャッタースピードを稼ぎたい時に調整してくれる

メリットしかないと思いますが、デメリットとして、ISOは上げすぎると写真にノイズがでてしまいます。

天気の良い日は明るいのでISOは上げて撮る必要はありませんが、天気の悪い日だったり、夜間の撮影にはこのISOを上げて撮影します。

ISOを上げてしまった写真
夜間の手持ち撮影をしてしまってISOが上がりすぎてしまい、画質にノイズが出てしまっている状態です。

ISO65535まで上がってしまった結果の写真

この写真も夜になってしまったのですが、手持ちで撮影した結果ISOが上がってしまった一枚です。
ピンクの薔薇があり、夜間に撮影してISOが上がってしまい画質にノイズが出てしまっている状態です。

ISO65535まで上がってしまった薔薇の写真

暗い場所でも明るく撮りたい。でも画質は落としたくない!そんな時には三脚を使って撮影をします。

シャッタースピードについて

このシャッタースピードが上手く設定できていないと手ブレを起こしてしまいます。

このように覚えておきましょう!
           シャッタースピード=1/焦点距離
あしあと
あしあと

焦点距離よりシャッタースピードが遅くなってしまうと手ブレしてしまいます。

シャッタースピードと焦点距離が合わずに手ブレ・ピンボケしてしまった風景写真。

設定 ss1s 焦点距離75mm

この写真の設定は焦点距離75mmに対しシャッタースピードが1秒です。必ず手ブレしてしまう設定です。この場合は焦点距離までシャッタースピードを上げないといけませんでいた。シャッタースピードが70s以上だと手ブレせずに撮影出来ます。この設定なら、必ず三脚を使って撮影しなくてはいけません。手持ちだときちんと設定しておかないといけませんでした。
きちんと設定して撮って見ました
朝日の様子を焦点距離とシャッタースピードを合わせて撮って見ました。手ブレしていません。

設定 ss1/80s 焦点距離75mm

同じ場所から撮影した場所です。シャッタースピードが1/80秒、焦点距離が75mmに合わせて見ました。手持ち撮影です。

 

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Aモード設定・お勧め設定方法

Aモード設定にするとカメラがISOを自動で設定してくれます。分かりやすいように焦点距離は70mmで設定してF値だけを変えて違いを見て見ましょう。(AモードなのでISOに関しては設定が自動で変わっていきます。ISOが上がり過ぎないように、設定は確認しましょう)

F2.8の様子

レンズの様子
F2.8の時のレンズの様子。しっかりと広がっています。開放状態です。

開放状態です。

絞り羽根が開いている状態(開放)なのでたくさんの光を取り入れることが出来ます。また、ボケ感もしっかりと出てくれます。
このような写真が撮れました
F2.8に設定をして紫陽花の花を撮って見ました。ボケ感を生かすために手前にあった紫陽花の葉っぱをぼかして真ん中にピンクの紫陽花を入れ、紫陽花の奥にはキラキラした玉ボケを入れて撮る事が出来ました。

設定 ISO160 F2.8 ss1/500s 焦点距離70mm

設定方法
  • ISO 160
  • F2.8
  • ss1/500s
  • 焦点距離70mm
手前の紫陽花の葉っぱを前ボケにして、真ん中に紫陽花を主題として紫陽花の奥には玉ボケを撮影する事が出来ました。F値と焦点距離だけを自分で設定したのですが、後はカメラが自動的に設定してくれました。

F7の様子

レンズの様子
F7のレンズの様子

F7のレンズの様子

ちょっと絞って撮影して見ましょう。
F7で撮影した紫陽花の花。ボケ感はF2.8に比べるとボケてはいません。

設定 ISO160 F7 ss1/100 焦点距離70mm

設定方法
  • ISO160
  • F7
  • ss1/100s
  • 焦点距離70mm
F2.8の設定に比べるとボケ感は少なくなっています。背景は何が写っているのか分かりそうです。

F18の様子

レンズの様子
F18のレンズの様子

F18のレンズの様子

F18になるとレンズは絞られています。この小さな所を光が通るので写真は暗くなってしまいます。しかしAモードで設定しているためにISOが自動で上がってくれます。写真を撮って見ましょう。
F18で撮影した紫陽花の写真。全体的にピントがあっています。パキッとした写真になり同じ紫陽花ですが、ちょっと違った印象に見えました。

設定 ISO1000 F18 ss1/80s 焦点距離70mm

設定方法
  • ISO1000  
  • F18
  • ss1/80s
  • 焦点距離70mm
全体的にピントが合うようになってきました。紫陽花にピントを合わせているので、周りの背景はピントがあっていませんが、何が写っているのかは分かるようになってきました。

Aモード設定で撮影した設定方法

カメラを楽しむためにAモード設定を生かした撮影方法を紹介します。

昼間の明るい場所での撮影
F2.8の設定で菜の花を撮って見ました。背景の葉の花をぼかして全体的に黄色にして見ました。

設定 ISO100 F2.8 ss1/125s 焦点距離75mm

背景の菜の花をぼかして背景色として使って見ました。アクセントは菜の花の茎と葉っぱを少しだけ入れて撮って見ました。
夕暮れ時のコスモス
夕暮れ時のコスモスをF2.8で撮って見ました。逆光で撮影しましたが、花びらが透けて夕日に輝いているコスモスの様子が撮影出来ました。

ISO100 F2.8 ss1/1250s 焦点距離75mm

コスモスのようにちょっとした風が吹いても揺れてしまいます。そんなに暗い場所ではないためにISOも上がることはなく、シャッタースピードは被写体であるコスモスの揺れに合わせてカメラが自動的に手ブレしない設定まで合わせてくれました。
ちょっとした草むらの中で見つけた花
枯葉が多い草むらの中で見つけた2本の枯れかけた草をF2.8で撮りました。この2本だけにピントを合わせて後の草をぼかし茶色の背景を作ることが出来ました。

ISO125 F2.8 ss1/80s 焦点距離70mm

何もない草むらの中でこの2本の枯れた花が目につきました。この2本にピントを合わせ背景をぼかして枯れた草が写るのを防いでみました。背景をぼかすことで写って欲しくない部分を背景として生かすことが出来ました。
ライトアップされた真っ赤な紅葉を撮って見ました。
ライトアップされた下に咲いていた真っ赤な紅葉をF2.8で撮影して見ました。ISO4000まで上がってしまいましたが、画質も思っていたほど悪くなっていませんでした。

ISO4000 F2.8 ss1/50s 焦点距離47mm

ライトアップされていた真っ赤な紅葉。F2.8にすることで明るく撮れ、周りの背景もぼかすことができ紅葉が被写体として強調する事が出来ました。ISO4000と上がってしまいましたが手持ちの撮影なので被写体優先にして撮った一枚です。

 

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Aモード撮影で困った時のお勧めアイテム

Aモード撮影時、どうしてもシャッタースピードが遅くなってしまい、でも画質のことを考えてISOは上げたくない時はどうしたらいいのでしょうか?

そんな時に必要になってくるのが三脚です。

愛用していたManfrotto mini三脚はポケットに入れて持ち運べる三脚になります。

レンズやカメラが大きくなってしまうと支えられなくなりますが、愛用カメラではちゃんと支えてくれました。ほとんど手持ちが多かったので、ちょっと使いたい時には丁度良い三脚でした。

SONYα7IIITAMRON28-75mmnに装着していた様子

Manfrotto mini三脚

Manfrotto mini三脚

 

三脚撮影の良さが分かってきたら、いい三脚を持って出掛ける事をお勧めします。

いずれ撮影時には必ず必要になってきますよ。

Mモード設定の記事はこちら
カメラ初心者だった私がMモード撮影を成功させるために気をつけていた3つの設定方法とは?
私がMモード撮影で気をつけていた3つの設定は次の通りです。 ①シャッタースピードの設定②ISOの設定③F値の設定 Mモード設定とは「ISO」「F値」「シャッタースピード」を全て自分で設定して撮影する機能です。 一眼レフカメラは設定が難しいですが、色んなモードや設定を覚えていくと本当にいろいろな写真が撮れて、カメラ撮影が本当に楽しい時間になってきます。 まず、Aモードに慣れてきたらMモード撮影に挑戦してみましょう!

まとめ

一眼レフカメラを始めた人は必ず、設定に悩むことがあります。

私は、一年たった今でも悩んでしまいます。

ISO,F値、シャッタースピードが本当によく分からず、設定によっては「何でこんなにシャッターが切れない?」と悩んでいた時がありました。初期の時は、カメラが壊れたのかと思ったくらいです。

何よりボツ写真の山が少しずつ減ってきました。

色んな設定が分かってくると、撮影の幅が広がります。

あしあと
あしあと

今ではカメラとレンズと三脚を持って出掛けています。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

 

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