白とびも黒つぶれもないメリハリのある写真を撮るためのヒストグラム設定値とは?

ヒストグラムと露出補正参考画像カメラアイテム

一眼レフカメラ写真の白とびと黒つぶれしてしまった写真!

白つぶれした写真
白とびしてしまった写真 。所々真っ白になって何を写しているのか分かりません。

ISO100 F22 ss10s 24mm

   真っ白になってしまっている状態が白とびしている状態です。
黒つぶれした写真
黒つぶれした状態の写真。真っ暗な写真です。

ISO100 F20 ss30s 28mm

    黒く潰れてしまっている所が黒つぶれしている状態です。

白とびと黒つぶれのない写真を撮る対策方法とは?

この白とびや黒つぶれは「露出補正」の設定が出来ていないことが原因だとカメラに詳しい人に教えてもらいました。初めは「露出補正」って何?と思ってよく分かっていませんでしたが、色んな設定を少しずつ覚えていく中で段々とこの「露出補正」の設定の大切さも分かって来るようになります。

露出補正の設定をする。と聞くととても難しい!と思いますが、露出補正の設定が一目で分かる「ヒストグラム」の見方を解説していきます。覚えてしまうとこのグラフは常に表示させて置きたくなるグラフになります。この記事では私が失敗を繰り返しながら理解できた手順をお伝えしていきたいと思います。

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露出補正の設定方法

液晶モニターの中に「ヒストグラム」を設定しておくと白とびや黒つぶれがしていないか分かります。

ヒストグラムとは、写真が明るすぎていないか?暗すぎていないか?といった白とびや黒つぶれしている箇所があるのかを判断出来るグラフのことです。
露出補正を決める時にこのヒストグラムを見ながら白とびや黒つぶれがしていないか、全体的に明るすぎていないか?暗すぎていないか?を確認することが出来ます。
カメラに慣れてきたらこの「ヒストグラム」を見ながら写真撮影をしていくことをお勧めします。
設定画面にこのヒストグラムを設定させておくと便利です。
ヒストグラムの参考画像。設定画面にヒストグラムを表示させています。

赤枠のグラフがヒストグラムとなります

愛用のSONYα7IIIで設定してみましょう。

色んな設定が表示されていますが、これから設定していきましょう
ヒストグラム設定画像。いろんな設定が表示されていますが、これからヒストグラムを表示させていきます。

まだヒストグラムは設定されていません

この赤枠部分のダイヤルを押して下さい
ヒストグラム設定方法画像。

この赤枠のダイヤルを押して下さい

この様な表が表示されます
ヒストグラム設定画像。

この様なグラフが出てきます

もう少し詳しく見たい場合はダイヤルを押していって下さい。するとこの様な表示もできます。

ヒストグラム設定画像。

この様な画面表示もできます

露出補正の設定方法を行なっていきます
露出補正の設定画像。

この赤枠のダイヤルを+(プラス)に設定したり、−(マイナス)に設定します

もし、露出補正を+3に設定したい時にはこの様にダイヤルを設定します
露出補正を+3に設定した参考画像。

+3に設定して見ました

露出補正の設定値による違いを比べてみましょう

この設定で固定して撮ってみました
  • Aモード
  • ISO100
  • F2.8
あしあと
あしあと

露出補正を変えて撮っていきます。明るさの違いが分かると思います。

ヒストグラムの違いを見てみて下さい
露出補正+3露出補正+3のヒストグラムの様子

露出補正を+3にして撮影した参考画像。プラスにすると明るく写ってしまいます。

露出+3

露出補正参考画像。露出補正を+3に設定した時のヒストグラムの様子。

ヒストグラムが右側に寄ってしまっています

露出補正±0露出補正±0のヒストグラムの様子

露出補正設定参考画像。露出補正は±0にしてみた画像。

露出±0

露出補正参考画像。露出補正を±0に設定した時のヒストグラムの様子。

ヒストグラムは真ん中に寄っています

露出補正-3露出補正-3のヒストグラムの様子

露出補正設定参考画像。露出補正-3に設定すると暗くなってしまいました。

露出-3

露出補正参考画像。露出補正を−3に設定した時のヒストグラムの様子。

ヒストグラムが左側に寄っています

 

露出補正を+3に設定したら白とびしてしまい、−3に設定したら黒つぶれしてしまいました。

ヒストグラムはどうやって判断すればいいの?

白とびした写真
白とびしてしまった写真

白とびしてしまった写真

この写真のヒストグラムを見てみましょう
ヒストグラムの説明画像。ヒストグラムが右にくっついてしまっている状態なので白とびしてしまいました。

グラフが右に寄ってしまっています

ヒストグラムのグラフが右の壁にくっついてしまっている状態のまま撮影すると白とびした写真になってしまいます。
黒つぶれした写真
黒つぶれした状態の写真。真っ暗な写真です。

黒つぶれしている状態

この写真のヒストグラムを見てみましょう
ヒストグラムの説明画像。ヒストグラムが左にくっついてしまっている状態なので黒つぶれしてしまいました。

黒つぶれしている時はグラフが左に寄ってしまっている

ヒストグラムのグラフが左の壁にくっついてしまっている状態のまま撮影すると黒つぶれした写真になってしまいます。
白とびも黒つぶれもしていない状態の写真
ヒストグラムの参考画像。白とびも黒つぶれもしていない花の写真。

白とびも黒つぶれもしていない状態の写真

ヒストグラムを見てみましょう
ヒストグラム参考画像。白とびも黒つぶれもしていない状態のヒストグラム。

白とびも黒つぶれもしていない状態のヒストグラムはグラフの山が真ん中に寄っています

グラフが右の壁にも左の壁にもくっていていない状態が白とびも黒つぶれもしていない状態の写真になります。
あしあと
あしあと

ヒストグラムを設定して白とびや黒つぶれのない写真を撮って下さい。

ヒストグラムの見方
  • 左の壁にくっつくと黒つぶれしている状態
  • 右の壁にくっつくと白とびしている状態
全体的に真ん中になるくらいに設定しましょう
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露出補正を使って実際に撮ってみた写真設定

ヒストグラムを見ながら白とびや黒つぶれがないか確認しながら撮ってみました。

菜の花の写真
菜の花の写真になります。ヒストグラムを見ながら白とびや黒つぶれがないように設定しました。

ISO100 F2.8 ss1/1250s ±0 75mm

ヒストグラムの様子
菜の花のヒストグラムの様子参考画像。ヒストグラムは右にも左にも寄っていないので、白とびも黒つぶれもしていない写真が撮れました。

グラフは右の壁にも左の壁にも当たっていません

ヒストグラムが右にも左にもくっついていないので、白とびも黒つぶれもしていない状態になります。
ラベンダーと風景を撮ってみました
ヒストグラムを見ながら撮ったラベンダーと山の写真。白とびも黒つぶれもない写真が撮れました。手前にラベンダーを置いて、奥には山から見える山を撮ってみました。

ISO1000 F22 ss1/125s ±0 100mm

ヒストグラムの様子
ラベンダーの写真のヒストグラム参考画像。ヒストグラムは真ん中に寄っているために白とびも黒つぶれもしていない写真になりました。

ヒストグラムは真ん中に寄っているために白とびも黒つぶれもしていない写真を写す事が出来ました

ヒストグラムは右にも左にも寄っていません。真ん中に寄っているために白とびや黒つぶれしていない写真を撮る事が出来ました。
街の夕暮れ時を撮ってみた写真
夕暮れ時の街の様子。2分割構図にして下半分に町を上半分に夕暮れ時の空の様子を撮ってみました。夕暮れの様子をはっきりと出すように露出補正を−0.7に設定してみました。

ISO100 F11 ss1/13s -0.7 100mm

ヒストグラムの様子
街の夕暮れ時のヒストグラムの参考画像。−0.7にすることで夕暮れ時の様子がはっきりと写せる事ができました。

−0.7に設定することで夕暮れ時の様子がはっきりと撮影できました

夕暮れ時の様子をはっきりと写せる様に露出補正は-0.7に設定してみました。右の壁にも左の壁にもグラフが当たっていないので白とびも黒つぶれもしてない写真が撮ることが出来ました。
明るい空の下で撮った写真
昼間の明るい場所で花と蝶を撮ってみました。蝶が真っ黒な色だったために黒つぶれを押さえるために露出補正をプラスに設定して撮ってみました。

ISO2000 F32 ss1/500s +0.7 400mm

ヒストグラムの様子
ヒストグラム参考画像。蝶と花の写真より。

蝶が黒く模様が黒つぶれしてしまっていた為に露出補正をプラス設定にして撮ってみました

黒い蝶だったので蝶だけ黒つぶれをしてしまい、また黒つぶれしてしまい模様が分かりづらかった為に露出補正をプラスに設定してみました。プラスにする事で黒つぶれを防ぐ事が出来、青い模様も見ることが出来ました。
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まとめ

ヒストグラムを設定することによって白とびや黒つぶれを防ぐ事が出来ます。

写真を撮っても真っ白に写ってしまっている状態や、黒く潰れてしまった写真が撮れてしまうことがあります。私自身このヒストグラムを意識することでそのような写真がなくなっていきました。

ただ、シーンによっては黒つぶれさせる事で被写体を強調させてさせる事も出来ます。黒つぶれさせて花を強調させてみました。

黒つぶれを使って表現した写真
黒つぶれを生かして撮影した紫陽花の写真。わざと黒つぶれさせて紫陽花をはっきりと写してみました。

ISO160 F2.8 ss1/500s −0.7 70mm

ヒストグラムの様子では黒つぶれしている状態です
ヒストグラム参考画像。ヒストグラムを使って黒つぶれさせて被写体である紫陽花をはっきりと写してみました。

黒つぶれしているヒストグラム

黒つぶれをさせることでこの様な写真を撮ることも出来ます。

このヒストグラムの見方を知っておくことで白とびや黒つぶれを防いだり、この様に黒つぶれをさせて被写体を強調させる事も出来ます。

ヒストグラムを使って自分だけの一枚を撮ってみて下さい。

 

あしあと
あしあと

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

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